学校歯科健康診断!!パート3 blog
誤解3流石うちの子!
異常なしで歯医者いらず!
➡「異常なし」で終わらないようにしましょう。
fromDoctor
異常がなかったのは、安心しますよね。
でも、それで終わりにしないでほしいのです。
虫歯や歯周病は、毎日の適切な歯磨きや食生活などで予防できる疾患。問題がなかったのならば、こども自身の力で守れたことを、ぜひほめてあげてください。
さらに「今後は何に注意したらいいだろうか?」とご家族で考えてみてください。そういったことが、”健康は自分で守ること”という意識づけにつながりまう。そして健康な状態だったとしても歯科受診は大切です。
いったん虫歯になると元に戻すことはできないですし、放置すれば症状が進んでしまうこともあります。歯科医院を定期的に受診していれば、異変のサインを早期にみつけ対応できます。
ですのでお子さんには「歯医者さんに行ってて良かったね。学校の検診で問題なかったことを、次回、先生や歯科衛生士さんに伝えようね」などと言って受診してもらえると、私たち歯科医療者も嬉しいです。
誤解4学校歯科健康診断とかかりつけ歯科で判断が違う!
➡学校歯科健診はスクリーニング。
診断はできません。
fromDoctor
かかりつけ歯医者さんで問題を指摘されていないのに、学校歯科健康診断で問題を指摘されることもあれば、またその逆もあるようです。結果に違いがあったとしても、学校歯科健康診断の結果についてかかりつけ歯医者さんに相談すると良いでしょう。
学校歯科健康診断は、制限された環境で行われています。お口に入れる器具や診ていく順番も決まっており、そもそも目で見る検査(視診)しか行っていません。一方、歯医者さんでは、お口の中が見えやすい環境で視診を行うほか、器具や指で歯や歯茎を触ることができ(触診)、レントゲン検査によって視診では見えない部分をみることもできます。行われている環境も設備も異なるのです。
学校歯科健康診断はあくまでもスクリーニングです。つまり、3つの区分=「健康」「安定期的な観察が必要」「歯医者さんによる診断が必要」への”ふるい分け”です。確定診断の場ではないので、結果が異なることもあります。
学校歯科健康診断は、「紙が来たから治そう」というだけのものだはないのです。
お子さんの成長・発達に影響を及ぼすものが虫歯だけではないことをご理解いただけたでしょうか。
歯肉炎やお口の機能などにも関心を持っていただけるといいですね☆♪