あのねのね、歯の根のネ! blog
虫歯が神経まで広がってしまったとき、歯を救う最後の手段となる、「歯の根の治療」。
じつはこれはとても難易度が高く大変な技術と労力を要する治療なんです。
狭くて深い歯の根の治療について、‘’歯堀り根堀り‘’お話しましょう。
痛みが引いても、来なきゃ!!!
Qよかった、歯医者さんにいったら痛みが引いた!!!!
今仮に詰め物?を入れてもらって、次は来週に来るように言われたけど、もう痛くないし、来月でもいっか!!!
根管内を洗い流す「洗脳」
前回は、歯の根の治療の第一ステップである「感染部分の除去」について、お話ししました。むし歯の部分を除去してから、「ファイル」という持ち針のような細長い器具を根管のなかに挿しこんで、細菌に感染した歯髄(神経)をすくいとるように除去するんでしたね。
次は、根管内部を洗浄します。器具で取り除いた後には削りかすが残っています。この削りかすは細胞に汚染されていますので、これが根管の内部に残ったままだと、また細菌が繫殖して炎症を起こし、痛みを生じさせます。ですから、しっかり洗い流す必要があるのです。
といっても、高圧洗浄機のように勢いよく水流を当てるのは、痛いですから、注射器のような器具で、薬液をチュっチュと根管内に行き渡らせます。
根管ごとに何回か繰り返して、削りかすが浮いてこなくなったら、完了です。お風呂場や流しをタワシでゴシゴシ磨いたら、水で洗い流すのと同じですね。
細菌の活動を抑える「消毒」
洗浄が済んだら、根管の中に消毒薬を詰めます。「消毒」と聞くとマキロンのような液体の消毒薬が浮かぶかもしれませんが、根管内に詰める消毒薬で根管内に残った細菌を殺す……と言いたいところですが、残念ながら消毒薬の効果はそこまで大きくありません。これはむしろ、側枝の内部など器具では取り切れなかった感染部分に残っている最近の活動抑え込むためのものです。
根管内を空洞にしておくのではなく薬で満たしておくことで、内部に残った細菌を閉じ込めます。
①除去完了
歯の根のなかの根管内から、細菌感染を起こした歯髄(神経)を可能な限り除去する器具の入らない側枝には、感染部分が残っています。
②洗浄
感染部分を除去したときの削りかすなどを、薬液で洗い流します。
③消毒
根管内に消毒薬を詰めます。
④仮封
洗浄した根管内に消毒薬を詰め、仮詰めでふた(仮封)をします。
↓
仮詰めが取れてしまうと…
細菌が根管内に侵入・増殖!
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